「言葉を届ける力」を育てる稽古!-5/25(日)稽古ハイライト
こんにちは!Tokyo EHON座・事務局です。
5/25(日)、久しぶりに稽古の様子をレポートします!
この日の稽古では、発声練習と歌詞のリズム読みを中心に、じっくりと基礎に取り組みました。
見た目には地味に映るかもしれませんが、舞台で「言葉を届ける」ためには欠かせない、大切なトレーニングです。
今回は、事務局メンバーであり出演者で稽古に励む野﨑さんが、その模様を届けてくれました。
それでは、地道な積み重ねの裏側を、ぜひご覧ください!
🔵発声の土台を整える
まずは、歌詞の一部をローマ字で書き出すところからスタート。
「H(は行)」「K(か行)」「S(さ行)」など、各子音の発音時に、舌や口の中がどんな動きをしているかを確認していきます。
「どの器官がどう働いているのか?」に集中しながらの発声練習は、まさに“探る”ような繊細な作業。
でも、この積み重ねが、台詞や歌詞を明瞭に、そして心に届く言葉として発する力になります。
中でも大きなポイントは、母音がメロディの音符にぴったりと乗るよう、子音や口の形を早めに準備しておくこと。
母音から始まる言葉では、特に「口の準備」が重要になるため、意識的なトレーニングが欠かせません。
🔵リズム読みで言葉に命を吹き込む
続いては歌詞のリズム読み。
ここで鍵となるのが、休符の存在をしっかり捉えること。リズムを「感じる」ことで、ただの読み上げではなく、言葉が生き生きと響き始めます。
単調になりがちなリズム読みも、グルーヴ感や言葉の明るさが生まれ、まさに「言葉に命が宿る」瞬間を体感。座員たちの集中力が高まり、声だけでなく表情まで変わっていくのが印象的でした。
🔵そして、まさかの“副作用”?
稽古のあと、カラオケへ行く機会がありました。リフレッシュのつもりだったのですが、そこには思わぬ“副作用”が……!
「自分で歌うとき、母音と子音の意識が抜けなくて…」
「他の人の歌も、“ちゃんと言葉が聞こえるか”が気になっちゃって!」
まるで耳が“舞台仕様”になってしまったような感覚。
楽しむつもりが、ついつい発声分析モードに突入(笑)――でも、それこそがしっかり身についてきた証拠ですね。
日常の中でも、学びが活きるって嬉しい驚きです。
🔵台本読み合わせも順調に進行中!
同時進行中の本公演に向けた台本読み合わせも、今回で3回目。
座員一人ひとりが、脚本家の描くキャラクター像に近づこうと試行錯誤しながら、セリフのひとつひとつに命を吹き込んでいます。
役がだんだんと自分の中に馴染んでいく感覚――
いよいよ作品づくりの醍醐味が本格的に始まりました!
次回の稽古もどうぞお楽しみに!
舞台の裏側で少しずつ積み重ねている“言葉のチカラ”、ぜひ今後の公演で感じていただけたら嬉しいです。

(文・編集/Tokyo EHON座事務局、レポート協力/野﨑 尚美、写真/時枝 千晶 @chiakihlc)